学年を越えた学びの循環
―学習室アドバンスの授業風景―
学習室アドバンスでは、同じ時間に複数学年・複数教科の授業を進めています。「え、そんなことできるの?」と不思議に思われる方もいるかもしれません。
シンプルに、一人ひとりに個別指導をしているので、可能なのです。
その中で生まれる「学年を越えた学びの循環」を、今回は写真とともにご紹介します。
学年・科目ごとに違う学び
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中学3年生のある生徒は、塾長が作成した理科の授業動画で「イオンの中和」を学習中。映像を見ながら、自分のペースで理解を深めています。
(写真右:中3生、理科の“中和”に集中!)
(写真左手前:社会の参考書を手に取って、自分で調べる姿) -
同じく中学3年生の別の生徒は、英語の「関係代名詞」の演習に取り組み、演習後には解説を聞きにやってきます。
演習後の質問タイム。考え抜いた後だから理解が深い! -
中学2年生の生徒は「電流と磁界」の授業動画を視聴中。理科の難所も動画学習を組み合わせることで、スムーズに理解へと進んでいきます。
(写真:中2生は“電流と磁界”を動画でチェック) -
中学1年生の生徒は、国語の「詩」の演習を終え、答案を私のところへ持ってきて採点へ。〇付けをするだけでなく、その場で質問を受けたり、
理解度に応じて解説や解き直しを指示したりすることで、一歩ずつ着実に力を積み上げています。
(写真:疑問点をその場で解決!)
このように、同じ時間に複数の学年がそれぞれの課題に集中して取り組んでいます。
「考える力」を育てる指導
授業を始めて1〜2か月が経つと、生徒たちは安易に答えや解き方だけの質問を求めなくなってきます。
私自身が「ヒントにとどめ、なるべく自分で考えてもらう」ことを大切にしているからです。未知の知識についてはしっかり教えますが、解ける可能性のあるものはあえて答えを言わず、ヒントにとどめ、生徒自身に試行錯誤してもらいます。
演習中に参考書を取りに立ち上がる姿もよく見られます。これは「自分で調べる習慣」が少しずつ身についている証拠です。
さらに、一人の生徒が質問した内容は、実は多くの生徒にとっても同じ疑問であることが少なくありません。質問がきっかけとなって、その場にいる全員の理解が深まることもよくあります。これも「学びを共有する場」ならではのメリットです。
学年を越えた「共有」のメリット
複数学年・複数教科を同じ時間に進めるもうひとつの良さは、大切な知識を学年の枠を越えて共有できることです。
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学年関係なく、苦手なポイントはその場で共有。
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重要な知識や考え方は、どんどん全員に広げていきます。
たとえば中1の生徒は「中2・中3にこうやってつながっていくんだ!」と未来を見通す道しるべを得られますし、中3の生徒でも「前学年の内容に穴があった」と気づき、復習の大切さを実感します。
この「学年を越えた学びの循環」が、アドバンスならではの雰囲気をつくっているのです。
(写真:学年を越えて知識を共有。つながりが見える瞬間。)
中2生が複数でわからなかった問題(ハマりポイント)を共有。
中3生は復習として確認。
中1生には「1年後こういうのやるよ!」と先を見せてます。
理解度や必要に応じて無学年生の授業に切り替わります。
(写真:道コンの解説。質問の多い問題は動画でも視聴可能。)
写真から伝わる空気感
集中して動画を視聴する姿、真剣に演習問題に取り組む姿、質問にきて「あっ!」と思わず声をあげ、納得の表情を浮かべる姿――。
一枚一枚から、生徒たちの「学びの熱」が感じられるはずです。
(写真左:静かな教室に響く鉛筆の音)
(写真:動画中央右 参考書を取りに本棚へ。演習を行き来しながら理解を深める)