「定期テスト過去問」を使わない理由
~学力を育てる塾としての選択~
保護者の方から、特に附属中のご家庭を中心に、入会時によくいただく質問があります。
「定期テストの過去問って、使っていますか?」
結論から申し上げますと、当塾では一切使用しておりません。今後も使用する予定はありません。
◆ なぜ使わないのか?それは、教育に対する私の信念です
まず、学校の定期テスト問題は、多くの場合、その学校の先生が独自に作成した著作物にあたります。
無断でコピー・配布することは、著作権の観点からもグレー(場合によってはブラック)です。
長年、塾を運営していますが、学校側が正式に許可しているケースは、私の知る限りほとんどありません。
しかし、著作権の問題以上に、私が大切にしているのは“学力の本質”です。
◆ テストは「結果」ではなく「目的」
過去問をなぞることで点数が取れる場合もあるかもしれません。
ですが、それはあくまで「表面の点数」にすぎず、「本当に理解できているか」は別問題です。
当塾では、定期テストに向けた指導ももちろん行いますが、
過去問に頼らず、その単元の本質的な理解を大切にし、「どんな問題が出ても対応できる力」を育てることを目指しています。
◆ 自作問題や良質な類題で「思考力」を鍛える
当塾では、単元のポイントを押さえたオリジナル問題や、教科書・市販教材をベースにした類題を用意しています。
「似ているけれど、少し考え方を工夫しないと解けない」
そんな問題を通して、生徒たちは考える力や応用力を身につけていきます。
点数を取るだけでなく、「この問題、よく考えたらわかった!」「次は自分でできそう!」
そんな小さな成功体験の積み重ねこそ、学力の土台になると考えています。
◆ お子様の未来のために、「正攻法」で向き合いたい
定期テストは確かに重要です。
ですが、テスト対策が「問題の答え合わせ」ばかりになると、子どもたちの学ぶ姿勢そのものが受け身になってしまうと感じています。
私が目指しているのは、「目の前の点数」ではなく、
その先につながる「自分で学び、自分で考える力」を育てること。
それが、進学にも、社会に出てからも活きる力だと信じています。
◆ 最後に
他塾には他塾の方針がありますし、過去問の使い方にも様々なスタイルがあると思います。
私が選んだのは、「著作権に配慮し」「教育の本質に忠実である」方法です。
ご家庭の方針と合うようであれば、ぜひ一度、当塾の学びの場を体験していただければと思います。
テスト前恒例の「英語教科書の本文暗記」。
毎回、教科書を見ずに1ページ分を「書く」「読む」テストを行っています。
実力はしっかり結果に。たとえば――
・9教科オール5(附属中)
・中3道コン SS70超え
・学年1位(あいの里東中/483点)