学習法の点検を②
↑↑前編はこちらからご覧になれます。
先日のブログで紹介したAさんよりも、もっとまずい「勉強をしている風」の例を思い出しました。
① ページがかなり進んでいるのに〇つけをしない
⇒ 合っているかどうかわからず、数ページ進み、まとめて○つけをしたら、
全て計算方法が違っていた・・・ということが起きます。
学習室アドバンスでは1ページか、学校ワークなら(英語・国語など)で最大2ページまでと話しています。
理科・数学は間違ったやり方を気付かずに進む可能性があるため、特に細かく〇をつけるように指示します。
② ノールックで〇つけをする
(生徒は目の前にいる私に気づかずに模範解答を全く見ずに間違えている答えまでマル、マル、マル・・・とつけていく怪現象。)
⇒塾に通い始めた小学生、中学生にみられる現象です。
実は、塾に通っていても先生がちゃんと見ているかどうかという事もあり、安心はできません。
少しだけ学習塾のリアルを話します。
大手の集団塾ではお子様のこのような癖に講師が気づかずに見逃されてしまっている可能性があります。
クラスに10人~20人いて全員の〇つけの精度や宿題の精度を把握できるでしょうか?
私は集団塾にいた時、正直言って全員分は把握できていませんでした。
集団塾の授業レベルは全体の上位2割くらいの子達に合わせます。
理由は単純で下位の子に合わせると上位の子達が退屈してしまうからです。
当然、「お客さん」となってしまう子達が存在する訳です。
③テキストには解答がついています。
宿題の答えを丸写ししてやってきた風を装うお子様も残念ながら一定数います。
このレベルの学習法?が小学校で定着してしまうと、中学校になってからの矯正はかなり大変です。
「〇つけをしない。」というのは、自分の答えが正解かどうかが気にならないということですから、重症です。
「宿題の答えを丸写しする。」これは論外ですね。
どちらも勉強しているとは言えないです。
塾の先生に指摘してもらえたならまだ御の字ですが、
前述の通り集団塾では(営業的側面から)指摘されず見過ごされている可能性すらあるのです。
勉強しているのになかなか伸びていないと感じている保護者様は
お子様の問題の〇つけの仕方が正しくされているのか、一度確認をされた方が良いと思います。
塾講師の経験からですが、間違っている答えでも平気で〇をつけているケースは意外に多いです。
昨日のブログの繰り返しになりますが、「何ページやった。何時間机に向かった。」というのはお子様によっては身につく勉強にはなっていないということをお話してきました。
「何ページ進んだ。」という事よりも「できなかった問題ができるようになった。」
「わからなかったことが調べてわかるようになった。」という風に学習の目的意識を変えていかなければなりません。
もちろん、学力を伸ばすのに長時間の学習量は必要ではあります。
ただし、時間(量)だけでなく中身も大切なんですよね。
「作業」と「本物の学習」の違いは何か?
この部分に焦点を当て根本的に改善していかないと、ただ時間ばかりかかって、なかなか望んだ結果を得られないということになってしまいます。
本物の学習は
◆教科書を読む(理解する)
◆不明語句を調べる
◆参考書類で調べて、ノートにまとめる
◆テキストを解く
◆自分でミス問題を解き直す日を作る
◆自分で覚え(理解し)やすいよう工夫する。(単語帳を作る。音読する。トイレの壁に貼る等も良いかと思います。)
◆当然、繰り返す
改めて思うのですが、学習法に絶対はないです。
それぞれに覚えやすい方法が異なるからです。
でも、当たり前のことをしっかり実行していく。
一つの方法ではなく、様々な方法で学習することで理解が深まります。
自分の覚えやすい方法を早く確立することが大切です。
新年度が始まって早くも3週間が経とうとしています。
みなさん、新学年の学習はどうでしょうか?
うまくいっていますか?
学習法で困っている方、現在の学力をもうひと伸びもふた伸びもさせたいという方は
ぜひ学習室アドバンスの親子体験会にお越しください。
そして、GWが明けたら、約1か月であっという間に6月定期テストです。
余談ですが、定期テストを無くしている中学がちらほらあるみたいですね。
まだ、あいの里東中・附属中にその動きはありませんが、数年内に来るかもしれませんね。
意外と来年かもしれません。
そうなった時の策も考えています。
学校への対策でやるべきことは変わらないと思います。
定期テストがなくなったとしても、より受験対策として、塾が求められるでしょうし、
特に個人塾は機動的に動けるので、やっている内容が塾の差別化にもなりチャンスだと捉えています。
あっという間にゴールデンウィークです。
当塾は4月29日(月・祝)、30日(火)、5月2日(木)は営業します。親子体験会も可能です。
今年は5月3(金・祝)、4(土)、5(日)、6日(月・祝)にお休みをいただきます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。