<学習法・後編>
前回の続編です。
過去にはこのようなことを言っていた生徒もいたので、紹介します。
~ある中1男子、国語の授業が終わった後の休み時間の会話より~
生徒「問題は文章を読みません。」
「設問だけを見て、それらしいところを文章から抜いて、つなぎ合わせて解答しています。」
「読んでもわからないから、いつもそうやっています。」
私 「?????」
前回のブログ(前編)と根っこは同じですね。
その生徒は偏差値70前後(国語以外は)でした。
数学などはキレキレで偏差値70オーバーです。
一般的に「学力が高いと言われる子」です。
その子が「国語の文章を読まずに解答する」と語っていた事に衝撃を受けた記憶があります。
塾の現場で「教科書や文章が読めない子が多くなっている」
さらに「教科書(文章)を読むことを放棄してしまっている」
という危機感を持っていた時に、新井紀子先生の本を読みました。
「文章からそれらしいところをつなげて解答する」と言った生徒の思考は
まさに新井先生が言っていた「AI読み」ではないか・・・。
現場にいる者としては、危機感とともに頷けることが多くありました。
今の子はパソコンやスマホで検索すれば必要な情報が手に入る時代に生まれています。
長文を読解することを苦痛と感じている子が少なくない
気がします。
「教科書を読めるお子様に育てなければなりません。」
正確には教科書を読んだだけではダメで、意味を理解できるようにしなければいけません。
読めているか、内容がわかっているかのチェック方法の一例を紹介します。
ご家庭でもできますので、ぜひ一度やってみてください。
社会の教科書でも、国語の教科書でも2ページを読む時間を与え、
そこに「何が書いてあったか」お子様にまとめて話してもらう方法です。
理解していないお子様はまとめて話すことができません。
また、要点をまとめたり、発表することに不慣れな場合もありますので、
塾内では折に触れて「国語の文章を要約する練習」や、「このページに何て書いてあった?」等の発問をしています。
内容が理解出来たら、
「同じ範囲の問題集を覚えるまで繰り返しやる」
「学問に王道なし」よく言われることですが、地道な努力を続けること。
これ以外にありません。
もちろん、やり方も大切です。
当塾では本人に合うやり方・方法を提示し、一緒に取り組んでいます。
前編・後編と2回にわたってお届けしました。
新しいブログのパターン(笑)
本日もお読みいただき、ありがとうございました。